医薬品の品質は人命に係るものですので、製造時における品質管理はもちろんですが、輸送・保管中にも劣化しないように厳密な品質管理が必要です。この輸送・保管における医薬品の品質を確保することを目的とした基準が医薬品の適正流通基準 GDP(Good Distribution Practice)です。
WHO(World Health Organization, 世界保健機関)にはGDPガイドラインがあり、EUではGDPが法的規制となっていますが、日本国内では現在医薬品の輸送・保管に関する公的な規制がなく、医薬品医療機器等法(改正薬事法)の条文及びGMP省令・GQP省令から関係する事項に従うことになっています。
物流業界の実践規範としては、一般社団法人日本医薬品卸売業連合会が定めたJGSP「2012改訂版」(Japanese Good Supplying Practice:医薬品の供給における品質管理と安全管理に関する実践規範)が自主基準として採用されていますが、PIC/S(医薬品査察協定および医薬品査察協同スキーム、PIC/S:Pharmaceutical Inspection Convention and the Pharmaceutical Inspection Co-operation Scheme)加盟や、製薬業界や物流のグローバル化により日本国内においても最近は適正流通基準GDPへ適応や準拠を求められることが多くなってきております
今後の医薬物流は、移送管理から患者様まで流通を低コスト、高品質、他社企業との差別化など 特に卸売業者の物流コスト増と言う時代に入りました。
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